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自分らしく、やりたいことができる環境にこだわってキャリアを選択

キッカケインタビュー

2023.10.11

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新卒で株式会社NTTドコモへ入社し、支店・支社・本社の3つを経験。販売からマーケティングへキャリアチェンジし、その後グループ会社に出向して経営企画業務に従事。NTTドコモへ帰任後、現場で実績を積みたいと考え、株式会社Bespoへ転職。キャリアを途中で大きく転換したり、働く会社の規模を変えたりして経験を積んできた秋津さんに、お話を伺いました。

「ヒトはキッカケがあれば必ず変われる」生き方・働き方を応援するキッカケインタビュー。
第20回目の今回は、株式会社BespoでSales&Alliance Directorを務めている秋津一雅さんにお話を伺いました。

新卒でNTTドコモへ入社し、支店・支社・本社の3つを経験してキャリアアップしていった秋津さん。販売のキャリアを積んだところからマーケティングに転向し、グループ会社で経営企画を担当します。その後は代表の方の熱い想いに惹かれ、スタートアップ企業である株式会社Bespoに転職しました。販売からマーケティングにキャリアチェンジした「キッカケ」や、大企業からスタートアップ企業に転職した理由について語っていただきました。
秋津一雅さん

秋津一雅さん

株式会社Bespo Sales&Alliance Director
2011年に株式会社NTTドコモへ入社し、支店・支社・本社の3つを経験。2019年にグループ会社である株式会社DearOneへ出向し、経営企画を担当して30名から100名までの組織拡大フェーズに携わる。一度NTTドコモへ戻ったのち、2023年にスタートアップ企業の株式会社Bespoに転職。

リーディングカンパニーに興味があり、NTTドコモへ入社

千葉祐大(以下 千葉)

秋津さん、本日はよろしくお願いいたします。秋津さんは新卒で株式会社NTTドコモへ入社されたそうですが、1社目を選んだ理由をお聞かせいただけますか?

秋津一雅さん(以下 秋津さん)

よろしくお願いいたします。私は就活の軸がとてもシンプルで、人気企業ランキングのTOP10に入っている企業を受けました。証券系と銀行系は苦手だったので省いたうえで、それ以外を順番に受けていき、当時TOP10にいたNTTドコモも受けた形です。

千葉

絵に描いたようなシンプルな就職活動は逆に新鮮に感じたのですが、当時の秋津さんは大手志向が強かったということでしょうか?

秋津さん

各業界のリーディングカンパニーに興味があったんです。リーディングカンパニーが持っている先進性と守備力、そして人材に対する投資は素晴らしいものがあると思っていました。当時はあまりインターンシップもしていなかったので、人気があるところを上から受けてみようとシンプルに考え、ただ動いた感じですね。

最初にNTTドコモから内定をいただき、そこで就活を終えました。当時はこれをやりたいというしっかりとした軸が決まっていなかったので、いろいろなキャリアステップがあるNTTドコモで働きながら軸を見つけようと考えたんです。

千葉

ありがとうございます。2011年に入社されて、どのようなキャリアを歩んできたか教えてください。

秋津さん

NTTドコモはキャリアパスのプログラムがしっかりしていて、支店・支社・本社の3ステップになるというのは入社の頃からわかっていたんです。私は入社してすぐ、和歌山支店勤務となりました。代理店営業というドコモショップのコンサルティングの営業で、地方ならではの少人数で店舗を回しながらいろいろなお仕事をさせていただきましたね。来ていただいたお客様にどう喜んでもらって販売を上げるか考える仕事に、3年間携わりました。

その後関西支社へ異動し、関西管轄のドコモショップ全体の営業企画を3年間担当しました。そして本社へ異動となり、スマートライフ領域でdポイントやd払いといった「d○○」のサービスの戦略部門に携わっていましたね。

マーケティングに魅せられ、販売からマーケティングにキャリアチェンジ

千葉

関西支社で営業企画をしてから本社の戦略部門へ異動したところでキャリアが少し変わったように感じたのですが、どのような経緯で戦略部門へ異動されたのでしょうか?

秋津さん

本社へ異動する前に、仕事の延長で公益社団法人 日本マーケティング協会に1年間お世話になったんです。NTTドコモから年に1人、仕事の代わりに毎週水曜日に同協会へ行くプログラムがあり、そちらに参加させていただきました。

そこで博報堂さんやサントリーさんなど、有名企業のマーケターの方々とお会いし学ぶなかで、マーケティングとはなんと楽しいんだ、なんて奥が深いんだと体感しました。本来私は代理店営業から本社の販売部へ行くはずだったのですが、マーケティングなどの新たな領域にチャレンジしたいと思い、スマートライフ領域へ異動した形です。

千葉

素晴らしいですね。誰でもできるわけではない経験を、キャリアに活かしていらっしゃる。

秋津さん

プログラムに参加してハッとしたのが、自分に顧客視点が圧倒的に足りなかったことでした。ドコモショップにいた頃は、お客様が自然と来られるのでマーケティングというよりおもてなしの感覚のほうが強かったんです。しかし、ブランド力がなくお客様に知っていただこうと考えるときは、空気を作らなければなりません。それを力説され、自分に顧客視点がないと気づかされました。お客様のために何をすべきか考えてはいましたが、マーケティングの視点で設計することができていなかった。それに気づいてからは思考を大きく変え、チャレンジできる部署で働こうと決めたんです。

千葉

NTTドコモに所属しながら他企業のマーケティングを学べるのは、貴重な機会ですよね。人脈も構築できたのではないでしょうか?

秋津さん

おっしゃるとおりですね。参加者は、自社のブランドにとても熱い方ばかりでした。食事会や飲み会に自社製品を持ち込み、卓上に置いて「こういうのが発売されたよ」と説明してくださる方もいらっしゃいました。自分の仕事に愛と熱量を持っている姿はかっこいいと、外の方から学ばせていただきましたね。

一度は出向を後悔したものの、本気で向き合い愛や熱量を持てるように

千葉

本社で戦略の仕事を始めてからのキャリアを教えてください。

秋津さん

本社に行ってから、大きすぎる仕事に嫌気が差し始めてしまったんです。この大きな組織の戦略とは何だというところに直面し、かつサービスのデザインや運営をしたことがない人間が戦略だけやっていても絵に描いた餅にしかならないと、自分の中でずっともやもやしていました。幸い2年で異動できそうなタイミングがあったので、もう少し手触り感のある仕事がしたいと希望したところ、NTTドコモの社員がほぼいない子会社に出向させていただくことになりました。

出向先は、現在の株式会社DearOneです。そこで3年半働いたのですが、これは500名いる同期のなかでも稀有なキャリアですね。出向当時のDearOneは30名ほどのスタートアップ寄りの会社で、私は経営企画として行きましたが事業計画や資金繰り、新規事業の立ち上げなどを幅広く経験させていただきました。

千葉

大企業から立ち上げに近いフェーズの子会社へ出向して、悩んだりギャップに苦しんだりしたことはなかったのでしょうか。

秋津さん

出向してから1か月弱は、何で出向すると言ってしまったんだろうと後悔しました。自分ではそんなことないと思っていたんですが、やはり私は大企業の育ち方をしていたと痛感したからです。

何でも自身で判断しなければならず、制度設計もしなければならない。さらに、社員の方々をマネジメントして守らなければならない。やるべき業務がたくさん押し寄せてきて、当時はかなり自信をなくしましたね。

千葉

やはり大きなギャップがあったのですね。それを乗り越えたきっかけはありますか?

秋津さん

個人的にキャリアのなかで大切にしていることなんですが、3か月間死に物狂いでやれば何とかなると考えているんです。そのため、3か月間とりあえず本気で向き合ってみることにしました。できる・できないではなく、前に転んでもいいので進めてみよう、パッションだけは失わずにやろうと心がけて行動したんです。そうすると、3か月後から周りで見ている方々も気づいてくださり、距離感が近くなっていきました。そこからかなりベンチャー界隈がおもしろいと感じるようになりましたね。

千葉

ありがとうございます。出向ですが、転職のように違う環境に飛び降りたエピソードを聞けました。3年半子会社で働かれたあとは、本社に戻られたのですか?

秋津さん

はい。当初30名だったDearOneの社員数は私が本社に戻る頃には110〜120名になり、売上も3倍になっていました。グロースするタイミングで働くことができたので、その経験をどう活かせるんだろうと考えつつ、2022年11月にNTTドコモへ戻った形です。

大変なこともありましたが、やはり出向して良かったですね。日本マーケティング協会で出会った方々が持っていた愛や熱量を、私も会社に対して持つことができたんです。同じ仕事がオーダーされても、愛や熱量があると解釈の仕方が変わるのを体感できました。改善策を速やかに業務へ乗せることができ、期待を超えるパフォーマンスが自然と出てくる。それを実感でき、非常に良い3年半だったと思います。

代表の熱い想いと玄人向けサービスに魅力を感じ、Bespoへ転職

千葉

子会社で経験を積んで本社に戻ったあとは、どのように行動されたのでしょうか。

秋津さん

NTTドコモに戻ったものの、転職も有りだなとすでに考え始めていました。理由は、まだ現場の最前線で働いていなかったからです。経営企画だったので現場の近くにはいましたが、本当に最前線というわけではなく、まだやり遂げていないと感じていました。

本社ではもともといたスマートライフ領域に戻り、現場を経験したのだからもっと大きい戦略をやっていこうと業務に取り組んだんですが、やはりもっと現場で実績を積みたいという欲求が抑えきれなくなったんです。そこで、転職を考えました。

千葉

なるほど。転職先はどのように決められたのでしょうか?

秋津さん

実はDearOneでの最終1年間は、Facebookでちょっと偉い方100名とつながるという個人目標を作って行動していたんです。いろいろなイベントの事務局をやっていたこともあり、ありがたいことにさまざまな会社の取締役の方とお会いできました。

そこから感性や仕事でやりたいことなどをお聞きするなかで、私は最新のテクノロジーか普遍的な衣食住のどちらかに行きたいと考えたんです。そして、衣食住のほうが私に合っていると思い、その領域で現場の責任を持ちながら働けるところを人伝てに探していきました。

千葉

そのなかで、現在働いている株式会社Bespoに転職しようと決めたきっかけは何だったのでしょうか?

秋津さん

Bespoの代表から、お声がけいただきました。代表はとても熱い想いを持っている方で、熱量の根拠もしっかりしていたんですよね。Bespoはテクノロジーで飲食店を進化させていこうとしている会社で、代表も飲食店を3店舗経営するオーナーなんです。経営するなかで、飲食店が料理や接客などに時間を使えるようそれ以外の時間をシンプル化したり、いらないコストを削減したりする必要があると熱く語っていただいたのが、入社の決め手でした。

プロダクトやサービスが玄人向けだったのも、個人的にくすぐられたポイントです。最近、飲食店を探すときにInstagramを使う方は多いと思います。SNSやソーシャルサービスから飲食店を探すのが一般的になってはいるものの、予約するときはまたグルメメディアにいくケースが多いですよね。これはユーザビリティ的には良くないのではないかと考え、Instagramから予約できるように整えるプロダクトをBespoでは提供しています。

プロダクトを世に広めることでユーザーもハッピーになるし、飲食店様もInstagramを運用する意味が数字で見えてくるため投稿に力が入る。そういった世界にするため、現在は飲食店様にサービスを提供している形です。

千葉

ありがとうございます。確かに、飲食店を調べて人に教えたり予約したりするときに、SNSやグルメメディアを往復しなければならないのは面倒ですよね。それが解消されると便利そうです。

自ら手がけるプロダクトが身近な人に愛される喜びを実感

千葉

Bespoで提供されているサービスとして、TABLE REQUESTとSMART REQUESTがあるんですね。

秋津さん

はい。TABLE REQUESTはInstagramとつなげられるサービスで、ユーザーがInstagramからボタンを押すとTABLE REQUSETに飛んで予約ができる仕組みです。SMART REQUESTは、飲食店様の発注業務を効率化するサービスです。卸業者様は飲食店様にFAXやメール、LINEなどさまざまな方法で発注をしますが、それを一元的に実施できます。

私がBespoに入社して最初に行った仕事が、SMART REQUESTがPMFしているか確認するために導入店舗へヒアリングに行くことだったんです。実際に使っている方に感想を聞いてみると、「最高だよ」と言われました。今までFAXを送るために飲食店に残っていたけれど、今は自宅のベッドにいながらスマホで注文できるから最高だと。

自ら手がけているプロダクトが身近な人に愛されていると実感できる経験はあまりなかったので、すごく嬉しかったです。一段とこのプロダクトに愛を持つきっかけとなりました。これからも飲食店様の負担にならないよう金額を安価に心がけて、飲食店様に使っていただいてナンボという精神で広げていきたいと思います。

千葉

やりがいもあり、市場規模も大きそうですね。

それでは、最後に読者の方へメッセージをお願いします。

秋津さん

これから飲食店様のInstagramから予約できるサービスを拡大していきたいと思っているので、皆さんにも1回使っていただきたいです。そのうえで、もっとこうしたほうがいいというプロダクト改善案があれば、お声をいただければと思います。Bespoはいつでも採用ウェルカムなので、飲食店ファーストで事業をやりたいと思っている方にもぜひお声がけいただきたいですね。

千葉

ありがとうございます。ご自身の強みややりたいことを考え、それが実現できる場所を選んでいくというキャリアストーリーは、幅広い世代の方の参考になると感じました。

秋津さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

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