高橋: まず背景としてコネヒトのサービスの1つ”mamari”というママ向けのアプリサービスがあるんです。このアプリはママ達の集声力だと思っています。このアプリ内では妊娠中のママからお子様が2歳くらいの先輩ママさん達にご登録いただいており、ここで毎日130万件ほどの悩み相談やお互いの報告等様々な会話が繰り広げられているんです。検索機能も充実しており、検索数は560万件にも上ります。そのため一番ママの本音を知っている会社だろうと確信していますね。
高橋:「少子化を解決する企業になりたい」という想いからそうしたサービスをする企業だと以前は捉えていたのですが、なんか違うなと。この違和感からビジョンを「家族像とは何か」にシフトチェンジし具体化しようとした際、世間のリアルの声を聞いてみようと思ったのがきっかけでした。国の調査レベルだと5年に1度の調査となるのでそれだとかなりタイムラグがある。ならば自分たちで新鮮な声を集めよう、と。初めは消費動向調査と同じことを質問し、その後2割増し程度まで引き上げてさらにアンケートの母数を作ったというような形です。
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/menu_shouhi.html
(内閣府 消費行動調査)
千葉: 国の調査を超えるアンケート結果が集まるのは本当に脱帽です。これはやはり、リアルなママ達の想いが詰まっていて「本気のアンケート結果」ということですよね。
高橋:そうですね。ノンインセンティブでアンケートにお答えいただいているため、ご協力いただいた方々には本当に感謝しています。また、5年に1回では拾いきれないデータ、例えば近年のコロナ禍や男性育休などトレンドワードが世論を動かした際にしっかりキャッチアップでき、国の標本層以上の数字になるというメリットがあります。そして一番は私たちの企業のためのデータではなく、皆さんで使っていただきたい、企業活動や国にも使っていただきたいということなんです。
千葉:5年に1度のデータってなんで5年なんだろうとはずっと疑問に思っていました。
生活者向け事業の事業家・社会起業家
コネヒト株式会社 代表取締役
<経歴>
2001-2009 アルバイトタイムス
労働・就労・ダイバーシティ・ワークライフコンフリクト領域事業
2009-2013 カカクコム(食べログ)
外食産業・観光産業の活性化
2014-2018 Retty
外食産業・観光産業の活性化、インバウンド・アウトバウンド・地方創生
2018-現在コネヒト
家族というテーマの事業化と希望出生数と予定出生数のGAP解消
ダイバーシティ・男女共同参画・ウェルビーイング、地域SDGs家族