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小中学生の好奇心と可能性ひろがるエデュテイメントイベント SOZOW FESにかける想い|こどもの未来トーク

キッカケトーク

2023.07.03

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この夏、テレビ朝日さんと共同で教育イベント SOZOW FES 2023 SUMMER with テレビ朝日を開催される、SOZOW株式会社の代表取締役・小助川将さんに、AI時代だからこその教育への取り組み方についてお話しいただきます。子どもたちが早く大人になりたいと思わせる教育とは?ぜひご覧ください。

小助川将

▼小助川将さんプロフィール

秋田県出身。

慶應義塾大学卒業後、経営コンサル会社へ。

株式会社リクルートやグリー株式会社で事業企画や責任者を歴任後、株式会社LITALICOにて役員に就任。

小学校プログラミング教育必修化の初代有識者委員を務める。2019年SOZOW株式会社創業。

SOZOWの起業について

キッカケ編集長 - 千葉

それでは、簡単な自己紹介からお願いします。
私たちは、メタバースや色々な技術を使いながら新しい学びを届けることをミッションに、スタートアップをやっています。
私自身、小助川という苗字の家が50軒くらい集まっていた秋田の集落で生まれました。

大学で東京に来たとき、私が見たり聞いたりしたことないことをたくさん体験・経験している東京の大学生に出会い、カルチャーショックを受けました。

それが原体験となり、オンラインやメタバースといった新しいテクノロジーを使い地域の格差を無くすことに情熱を持っている次第です。
その後、リクルートやグリーで色々な経験をしたのですが、実は長女が小学生時代に「学校行きたくない」と発言したのをきっかけに教育に対して課題意識を持ち始めLITALICOにジョインしました。

LITALICOではプログラミング教室のリタリコワンダーの事業責任者を担当し、その後プログラミング必修化の初代有識者委員をさせてもらいました。

そして現在、「もっと素敵な学びを全国のご家庭に届けたい」ということでSOZOWを起業しております。

SOZOWの事業について

キッカケ編集長 - 千葉

今SOZOWで取り組んでいる内容を、詳しく教えてください。
いま、SOZOWでやっていることは主に3つとなります。

学校に行っている子どもたちには、オンライン・メタバースを活用し平日の放課後や土日に提供するオンラインの習い事「SOZOW PARK」を提供しています。

また、主に学校に行っていない子どもたちには、平日昼にメタバースキャンパスに集まって学ぶ「SOZOW SCHOOL」を展開しています。

あと、今年事業として立ち上げたのが、オンライン・メタバースイベントの「SOZOW FES」となります。
コンセプトは「遊びと学びの融合」となりまして、エデュケーションとエンタメの融合ということでエデュテイメントと私たちは呼んでいるのですが、それを代表するサービスとしての「SOZOW FES」を始めました。

習い事の「SOZOW PARK」とスクールの「SOZOW SCHOOL」は1分ほどの紹介動画がありますので、こちらご覧ください。

【SOZOW】サービス紹介ムービー <子どもの好奇心に火がつくオンライン習い事>

SOZOWは、小中学生の「好奇心」に火をつけ、「想像力」と「創造力」を解き放つオンライン習い事サービスです。
プログラミングやマインクラフト、動画制作やデザインなど幅広いテーマの中から子どもたちが自由に選んで探求できるほか、オンラインコミュニティでは同じ「好き」を通して全国の友だちとつながることができます。
このような形でオンラインとメタバースを組み合わせて、いろんな人との出会いやいろんなコンテンツを体験できる取り組みをしております。

エデュテイメントについて

キッカケ編集長 - 千葉

遊びと学びの融合、エデュテイメントはグローバルでは注目されている考え方なのですか?
エデュテイメントはグローバル含めて、まだバズワードになっていないです。
使っている企業さんも勿論ありますが、私たちがその世界を目指したいと思っている次第です。

無理やり興味ないものを強制的にやる、例えばテストのためにやるとテストが終わったらほとんど忘れるじゃないですか。多分、これ誰しも経験あるんですよね。

ですが興味があることって、例えばマインクラフトが好きなお子さんはどんどん自分で調べてるんです。Googleで検索したり、YouTube内で検索したりして、どんどん調べてやっていくのです。

私自身も興味があるテーマは、子ども時代もどんどん自分で調べたり人に聞いたりして、それってずっと一生の学びとしてつながっているんです。

興味があるものって人って、楽しいんです。それって強制されてやらされるものじゃなくなるので、ほぼ遊びと一緒だなと思うのです。

まして、それが本当の学びにつながるなと思ってまして、ですので「遊びと学びの融合=エデュテイメント」を目指そうとしているのです。

SOZOWが実現したいこと

私たちが目指したい世界観が「ボーダーのない自由な世界」と、そのために「好奇心と可能性を解き放つ学びの生態系作る」というのを目指しております。
今っていろんな分断・ボーダーがあると思ってまして、「地方と都市」とか「学校と会社」など断絶されていると感じています。

例えば、子どもと大人ってなかなか交わらなかったりと言うのも感じているのですが、そのような「分断を越えていくような学び」「いろんなものを融合していく学び」っていうのを届けたいなと思ってます。

分断を促進しているもの

その「分断」を促進しているものが、この明治維新から続く150年変わっていない「みんなが同じ教科書・同じカリキュラムで既にある正解を覚えていく」勉強だと思っています。

強みとか好きとか苦手も全部違うにも関わらず、 同じ枠組みで教育しようとする。これは昔の時代、工業化時代で工業を強くするために正解をスピーディーにミスなく我慢強くやる人間を大量生産するのが近代化として大事だったと思うのです。

ですので、今の日本が物質的に豊かなのは、この教育システムのおかげだと本当に思っていますし、先人の皆様には感謝しています。

ただ、時代が変わる中で、他の選択肢があってもいいのでは?他の選択肢があった方がいいよね?ということで、私たちはチャレンジしています。

教育をソフト・ハード・OSとして捉える

そして、私たちSOZOWが作ろうとしてるものについてお話しします。

従来の教育システムをソフト・ハード・OSといったパソコンのように因数分解したときに、ソフト=5教科中心&教科書で学ぶところはEdTechがどんどん出てきていると思っています。
このように進化してきている部分もあるのですが、反面、OSは課題だと感じています。

プログラミング教育やSDGs教育といったソフトに該当するものが増えていったことで、OSにあたる学校の先生たちも現場で大変な思いをしています

ソフト・ハード・OSのアップデート

点数で評価される・正解覚えるといったみんな一緒を善しとする考え方が課題ですし、いまも増え続ける不登校も、このOSが問題になっていると思っています。

プラグラミング教育やDX、EdTechといった素敵なものが入ってきても、OSがまだまだついていってないのかなと思ってます。
SOZOWがやろうとしてるのは、このソフト・ハード・OSの3つともをアップデートするということとなります。

メタバースキャンパスにみんな集まり、副業者含めて200名以上の大人が自分の好きなこと得意なことを子どもたちに教える環境があります。

子どもたちは学年ばらばら・地域ばらばらで参加し、デジタルスキルを習得してアウトプットをどんどん作っています

その中には驚くような例が出てきてまして、学校や塾からはなかなか生まれないような、例えば株式投資に興味を持ってやりました!でしたり、地球環境に興味があってクラファンに挑戦したり、代々木公園で行われるEarth Dayイベントに出たり小学生で起業家が生まれたりなど、本当に私たち大人がびっくりするようなことがどんどん生まれています。

仮想ポイントと教育について

キッカケ編集長 - 千葉

SOZOW内では、仮想ポイントの取り組みもされているんですよね。こちら、詳しく教えてください。

自己肯定感を持たせるためのツール

はい、SOZOW内では「SOZOWコイン」といってAmazonポイントにも交換できる仮想ポイントを扱っています。

これの狙いは、自分の好きなことが誰かの役に立つんだ!と子どもたちが感じる仕掛けとして展開しています。

お金は誰かからの感謝の対価として世の中に流通してるじゃないですか。それが社会の仕組みだと思うんですね。

SOZOW SCHOOLは平日にやっていることもあって、不登校の子がほとんどです。そして、多くの子どもたちは自己肯定感がとても低いのですが、実はそういう子たちでも好きなことはすごいあるんです

例えばマインクラフトをやったらとんでもないワールドを作っていったりとか、プログラミングがすごいとか、絵描いたりデザインがすごいとか、みんな得意なところがあるんです。

それがたまたま主要5教科じゃなかったり、学校の範囲外のことだったために評価がされず自己肯定感が下がってしまっているのです。

そのたまたま評価されなかった好きなことが、誰かに「うわ!すごい!!」といってもらえると自信がつくものです。

SOZOWコインの事例:好きなことが誰かの役に立つ

例えば、お絵かき好きだった小6の不登校の子は、SOZOW SCHOOLでデジタルスキルを学んだ結果、LINEスタンプが作れるようになり販売まで始めました。

更にその子は、LINEスタンプを他の子にも教えたい!と思い、スタンプの作り方から出品の仕方をレクチャーするようになりました。

教えてもらった子は、ありがとうの気持ちとともにSOZOWコインを渡します

この一連の流れの中で、自己肯定感のなかった小6の子は自分の興味や好きが他の人の役に立つんだと実感し、どんどん自信を回復していったんです。

キッカケ編集長 - 千葉

この取り組み、本当に良いですね!「お金は感謝の対価」といった社会の仕組みを自然に子どもたちが感じ取れる仕組み、素晴らしいと思いました。

他にも、何か事例ってあるのですか?

SOZOWコインの事例:好きなことを誰かと一緒にする

そうですよね。お金=感謝・ありがとうの形が変わったものだよっていうことを伝えられればと思っています。ですので、レクチャーをしたからというだけでなく、何かを一緒に取り組んだからでも良いと思いっています。

例えば、マインクラフトやフォートナイトを一緒にやってくれてありがとう!も良いことだと思っています。

不登校の引きこもりでずっと一人でフォートナイトをやってましたって子が、SOZOW SCHOOLで仲間ができて一緒に遊ぶ、チームプレイが出来て楽しい!といった体験にもつながっています。

キッカケ編集長 - 千葉

そうですよね!一人でやってたことを誰かと一緒に共感できたら嬉しいですよね。特に不登校でそのような体験を得にくい子たちに、このような場があることは、とても大切だと思いました。
大人も共通の趣味とか同じ興味があると、やはりどんどん深い繋がりができますよね。

今回、千葉さんのこの主催のコミュニティもそうですし、興味で繋がっていくというのが人として本質的なものだと思うんです。そして、それはAIがどんどん進化してもすごい大事な部分になってくるんじゃないかなと思っています。

教育のオルタナティブを探る

キッカケ編集長 - 千葉

教育の土台が150年変わっていないけど、それ自体が悪いのではなく別の教育システムも併せてあった方がいいよね!という小助川さんのお話しが興味深かったです。

受験そのものを否定するとかではなく、オルタナティブなものも大事だよねってことで合っていますか?

受験の向き不向き

そうですね、首都圏だと中学受験が少子化にも関わらず活況ですよね。受験も子どもが「この中学行きたい」とか「チャレンジしたい」っていうのでしたら、それは親が応援した方がいいと思ってます。

反面、よくある駄目なパターンとしては、親が強制的にやらせるパターン強制はしてないけどめちゃくちゃプレッシャー与えるみたいなのは、子どもにとって本当に辛い期間を過ごさせることになります。

また、その状態で中学受験に成功したとしても、入学後にエネルギー切れを起こしたり、入ってからの目的がないので更に辛い思いをさせてしまいます。

ただ、子どもたちの中には、ゲームのように自分でPDCA回して楽しめるお子さんっているんですよね。
そのような子たちで受験が合っている子もいると思います。

受験は不安産業

親も不安なので、保険と同じく不安産業としていい中学高校行くといい大学行ける可能性高まるしといった思いはありますよね。

頑張って一回だけ中学受験やれば大学までセットの学校も増えています。そのため、一回の頑張りで中学高校大学まで自分の好きなことをできる環境に行けるから良いだろというのは、親心としても増えているのだと思います。

ただ、反面本心では中学受験に疑問を持ちながらやっているご家庭も多いなと思いますし、本心ではもっとお金があったらインターナショナルスクールに通わせたいです!って親が多いなと感じています。

キッカケ編集長 - 千葉

受験に挑戦しながら、受験に疑問を持ち始めているご家庭が増え始めているというのが興味深かったです。その辺りを詳しく教えてください。
有名な塾では3ヶ月に1回のテストが行われ、その結果によってクラスが変わったりします。しかし、このような方法が本当に良いのかは疑問です。

お子さんを私立受験させられる財力がある首都圏のビジネスマンは、AIやDXなど社会が変わっていく様子を肌で感じています。対して受験や教育が詰め込み型のままで良いのか?と、心の底では気づいているのです。

しかし、一方で親たちは我が子に苦労をさせたくないという思いから、あまりにも高額なインターナショナルスクールへの進学は難しいものの、年間100万円程度なら出せるなということで、私立への進学を選択することが多いのです。

ただ、私立の中高一貫校も、それまでは偏差値が低かった学校でも、探究学習や英語教育などを導入し、学習環境が大きく変化してきています。10年前と比べて偏差値ランキングが大きく変わり、素敵な学校が多数出現しています。

中学受験については、子供が向いているかどうかをよく見極めることが大切だと私は思っています。また、偏差値だけで学校を選ぶのではなく、その学校が本当に子供に合っているかどうかを考えることが重要だと感じています。

SOZOW FESについて

キッカケ編集長 - 千葉

いま注力をされているSOZOW FESについてもお伺いして良いですか?
今年の1月と2月には自社だけでSOZOW FESというイベントを開催したのですが、この夏はテレビ朝日と共同で事業を展開していきます。私たちが目指しているSOZOW FESの詳細は、これから少し詳しくお伝えします。

SOZOW FESより先に始めた事業として、習い事のSOZOW PARKと、平日昼に行っているメタバーススクールのSOZOW SCHOOLがあります。これらは、さまざまな人と繋がり、アウトプットを作り出し、好奇心から様々な経験を積んで学ぶという教育事業です

しかし、教育事業に投資できる世帯というのは、日本ではそれほど多くないと考えています。そのため、私たちはSOZOW FESというオンラインのメタバースイベントを全国の親子、特に小中学生に無料で参加してもらえる形にしました。

事業は、法人や企業からの広告協賛によって成り立たせます。その結果、誰でも無料で参加できるようになり、特に地方でなかなか体験できないようなことにもオンラインから参加できるので、多くの子どもたちにとって有意義な体験となると思っています。
また、子どもたちに向けて発信する大人側では、ボーカロイドプロデューサーや未来の乗り物に挑戦しているスタートアップの経営者、ソフトバンクのペッパー君を作ったLOBOTの林さんやゲームクリエイターの人など、色々な職業の方に登場してもらいました
他にも親向けとして、1日でさまざまな教育セッションを行ったりもしました。

これらの活動を無料で提供し、多くの人々に参加してもらうことができました。
そして今年の夏、7月22日から8月6日にかけてテレビ朝日と共同で日本最大級の親子向けオンラインイベントを開催する予定で、現在、その事業立ち上げに集中しています。

このイベントは夏休み中に行われるので、参加するお子さんたちが夏休みの自由研究として活用できる内容も提供します。例えば、メタバースのワールドを一緒に作ったり、デジタルクリエイティブのオンラインワークショップを行ったりします。

さらに、SDGsに挑戦している企業からの特別ライブも予定しており、その中にはマザーハウスの山口さんなども出演します。

また、パーソルさんも協力してくださっており、さまざまな仕事が一人一人の個性や強みを生かして社会を成り立てているという話などを特別ライブでお届けします。

色々なテーマがあるので、自由研究にもぴったりの内容が揃っています。

このイベントは地上波テレビとも連動して行われるので、子どもや親に対するマーケティングやブランディングを行いたい企業さん、またはCSRやESG・SDGsの文脈で活動している企業さんと協力して、子どもたちが未来の社会の希望であるという視点を大切にしながら進行します。

いま少子化がどんどん進んでいます。15歳未満の人口は11%しかいません。この子たちが未来の希望です。
彼らが早く大人になりたいと思えるような、ワクワクするようなイベントにできればと思っています。

キッカケ編集長 - 千葉

とても興味深いですね!僕も親として間違いなく参加させていただきます。

また、1月2月のSOZOW FESも参加させていただいたのですが、夫婦で子育てについて考えるきっかけになったので、とても良かったなと思っています!

SOZOW FES実現のための企業とのコミュニケーションについて

キッカケ編集長 - 千葉

親は今の話を聞かせてもらっただけで「参加した方がいいよね」ってなると思うのですが、企業に対してはどのようなコミュニケーションをとっているのですか?
大きく二つの視点があるかなと思っています。

一つ目は、子どもたちや親子に働く楽しさや社会や世界には様々なチャレンジをしている大人や会社が存在するということを伝えたいと話しています。

私たちは学校や狭いコミュニティの中だけで生活していると、これらのことを知る機会がないと感じています。だからこそ、これらのことをしっかりと届けていきたいのです。

この観点は、CSR的な観点に基づいていますが、同時に企業のブランディングの要素も含んでいます。これが私の一つ目の視点です。

二つ目の視点は、企業がマーケティングやプロモーションを行うという観点です。

例えば、今回のSOZOW FESには4社程度の冠スポンサー枠があり、企業名がバッチリ入ります。
これは視聴率が保証されている番組宣伝の中に入るというもので、年間で数十億円をテレビCMに投資している企業からすれば、価格面で非常に魅力的なオプションとなります。

また、新たに親子向けの製品やサービスをBtoCで提供している企業からも大きな興味を持ってもらっています。特に、小学生や中学生を持つ家庭は日本の消費の中心層とも言えるため、強い魅力を感じてもらっています

企業へのサービス導入は進んでいるのですか?

キッカケ編集長 - 千葉

マーケティングやCSRの文脈で企業と話が進んでいくのは、とてもイメージを持てました。対して、企業に対してサービス導入する展開などはあるのですか?
はい、今年の私たちのテーマの一つに、企業向けのサービス事業の確立を掲げています。
そして、その一つの具現化として、現在進行中の「SOZOW FES with テレビ朝日」があるのです。ここでは、企業の皆さんの協力を借りつつ、企業への貢献と親子への価値提供を両立しようとしています。

また、このテーマはリスキリングリバースメンタリングといった新たな視点も含んでいます。
最近では欧米の企業を中心に、社会が急速に変化し10代の若者から学び直す必要があるという視点が強まってきています。

これまで先に生まれた世代が後進に対してメンターとなるというのが一般的でしたが、リバースメンタリングでは逆に若者から学ぶという視点を持つことが求められています。この視点を基に、企業向けの研修なども提供していく予定です。

全体を通して伝えたいこと

キッカケ編集長 - 千葉

若い人から学ばなければいけないという観点、本当に大切ですよね!

そろそろ時間となるのですが、最後に改めて伝えたいことなどはありますか?
私たちは、時代の変化が非常に激しい時代に生きています。そして、親も子も全ての人々が探究の途中だということを強く感じています。

特に最近では、AIの発展など技術の進歩が飛躍的で、3ヶ月単位、1年後、2年後と私たちの社会がどのように変わるか想像するのも難しいです。

そんな時代だからこそ、人間としての本質、自分の好きなこと・興味があること、好奇心を大切にし、それに基づいて一歩踏み出すことが重要だと思います。

ただ正解を覚えたり、知識を詰め込むだけでは、技術の進歩には到底及ばないです。
人間らしく、自分らしく、健康な状態で生きていくためには、子どもたちの興味や好奇心を全力で応援することが必要です。

例えば、ゲームが好きな子供たち。ゲームの世界は今後、バーチャルワールドやメタバースが拡大していますし、今後さらにバーチャル経済が発展していくことでしょう。
そのように考えると、フォートナイトやマインクラフトを楽しむ子供たちは未来の主役となり、新たな職業を創り出す可能性を秘めています。

だからこそ、「ゲームだから」という理由で否定せず、子どもたちがやりたいことを全力で応援することが大切だと考えています。

昭和時代の価値観が強く影響する私たち親世代は、その思考を改め、子どもたちを「まずはやってみなよ」と応援する立場でいるべきです。そして、安心して挑戦できる環境を提供することが、私たちの重要な役割だと思っています。

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