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異業種に飛び込み、自分の強みを仕事に活かしながらのし上がる

キッカケインタビュー

2023.07.12

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高校教師を志望しながら新卒でアパレルブランド会社に入社し、その後はコールセンターへ転職。別の会社でコールセンター立ち上げを経験したのち、ログリー株式会社でIPOを経験しグループ会社の取締役に就任。その後株式会社ナノベーションを経て、株式会社NEXT DELIVERYに転職。さまざまな業界に挑戦し、のし上がってきた三浦さんにお話を伺いました。

「ヒトはキッカケがあれば必ず変われる」生き方・働き方を応援するキッカケインタビュー。
第7回目の今回は、株式会社NEXT DELIVERYでドローン配送サービスの普及に取り組んでいる三浦 愛さんにお話を伺いました。

何度も転職し、異業種への挑戦を続けてきた三浦さん。高校教師を志望しながら新卒でアパレルブランド会社に入社し、その後はコールセンターへ転職。別の会社でコールセンター立ち上げを経験したのち、ログリー株式会社でIPOを経験しグループ会社の取締役にも就任しました。それから株式会社ナノベーションを経て、株式会社NEXT DELIVERYに転職し今に至ります。挑戦するなかで見えてきた三浦さんの強みや、現在の仕事について語っていただきました。
三浦 愛さん

三浦 愛さん

株式会社NEXT DELIVERY
事業部 シニアマネージャー
高校教師を志望しながら、新卒でアパレルブランド会社へ入社。男性中心な社風にギャップを感じ転職し、コールセンターでアルバイトを経験。その後新たなコールセンターの立ち上げを経験してから、ITベンチャーのログリー株式会社へ転職。7年間勤務してIPOを経験したのち、グループ会社のクロストレックス株式会社の取締役に就任。その後株式会社ナノベーションに転職し、カンファレンスやメディア運営に従事しながら個人ではオンラインスタックコミュニティも立ち上げる。現在は株式会社NEXT DELIVERYにて、ドローン配送サービスの普及に取り組む。

「学校じゃなくても人に教えることはできる」と気づき、キャリアを考える

千葉祐大(以下 千葉)

三浦さん、本日はよろしくお願いします。三浦さんは新卒でアパレルブランド会社に入社されたとのことですが、1社目を選んだ理由についてお話いただけますか?

三浦愛さん(以下 三浦さん)

よろしくお願いいたします。私は学生時代からずっと高校教師になりたいと思っていて、勉強して試験を受けていました。それでも現実は厳しくて働かなければいけないとなったとき、2番目の夢だった服づくりがしたいと考えたんです。高校生の頃から型紙を起こして服をつくるのが好きだったので、洋服の販売や企画をするためにアパレルブランド会社へ入社しました。

アパレル会社は店頭を見るとキラキラとした華やかな世界に思えますが、商社に近いアパレルは男性社会です。仕事をしてキャリアを積むとなると、ここでのし上がるのは難しいと考え、1年1カ月ほどで転職することにしました。

千葉

なるほど。それでは2社目を選ぶときは、スキルアップができて適切に評価される会社であることを重視していたのでしょうか?

三浦さん

そうですね。2社目はコールセンターに就職しました。このときは、まだ高校教師の夢を諦められなかったんです。だからもう1回勉強しながら、コールセンターでアルバイトをしていました。

でも、そこで出会ったスーパーバイザーの女性に「学校じゃなくても人に教えることはできるよ」とヒントをもらったんです。それがきっかけで、組織のなかで誰かに教えて育てていく方向も選べるなと思い、そのままコールセンターで3年半くらい働きました。

千葉

なるほど。そのスーパーバイザーの方の言葉が、大きな転機になったのですね。

三浦さん

はい。ずっとこだわっていたものを捨てたわけではありませんが、吹っ切れて自分のキャリアにおいて本当に重要なのは何かを考えるきっかけになりました。それからはスタッフの育成やコールセンターの立ち上げなどの業務に携わることが多かったですね。

おもしろそうな仕事の話を聞き、自ら売り込んで未経験のIT業界へ

千葉

地元が山形で、大学から2社目のコールセンターまでは仙台で働いていたとのことですが、3社目に東京のコールセンターを選んだのはどのような理由があったのでしょうか?

三浦さん

挑戦してみたい、違う場所に行ってみたいという想いがあったからですね。長く仙台にいたので違う場所に行こうと思っていたときに、東京で働いていた友達が「こっちに来てみたら?」と誘ってくれたので、軽いノリで東京へ行くことになりました。

東京にあるサプリメントや医療機器を扱っている会社がコールセンターを立ち上げるタイミングだったので、そちらに転職して3年ほど在籍しましたね。

千葉

ありがとうございます。前職のコールセンターの経験を活かして、立ち上げ業務に携わったのですね。3社目のコールセンターで3年ほど働いたあとは、どちらに転職されたのでしょうか?

三浦さん

4社目は、それまでとは異なるIT業界のログリー株式会社に入社しました。実は、働いていたコールセンターに営業に来られた方の話がきっかけで転職したんです。

その方がログリーに転職すると話していて、それを聞いておもしろい仕事があるんだなと思いました。ネット広告界隈はこれから伸びると思いましたし、ミーハーな気持ちで「人を探していませんか」と自分から売り込み、入社することになったんです。

私はIT業界にいたわけではないので、何かができるという強い軸があったわけではありません。今となっては、当時求められていたのはある程度何でもこなす勢いがある人だったのかなと思います。

千葉

すごいですね。仕事で出会った人とのご縁で興味を持った会社に売り込みをするというのは、なかなかできることではないと思います。

営業事務から部門作りを経て、グループ会社の取締役に就任

千葉

ログリー入社後すぐの頃は、どのような仕事をされていたのでしょうか?

三浦さん

2015年の入社当時は、営業事務をしていました。営業の方々が取ってきた広告案件の進捗管理をしたり、事務作業をしたりしていましたね。IT業界は3文字略語や横文字が多く、最初は間違えてアメリカに来てしまったような感覚でした。よくわからないまま働いていてつらかった部分もありますが、伸びしろがあったのですごく楽しかったですね。

千葉

僕もこの頃から三浦さんとお知り合いになりましたが、立ち上げ時期に携わって上場まで経験されている形でしょうか?

三浦さん

そうですね。まだ組織がきちんと出来上がっていなかったので、営業事務から始まりだんだんと部門を作っていくのが私の仕事になっていきました。広告は毎日の数字の管理や運用が必要なので運用チームを作ったり、業務推進して管理や審査をするチームを作ったりしましたね。1年ほど、広告営業をやっていた時期もありました。

その後上場のタイミングを迎え、Ad Tech事業以外もやらなければいけないと考えることになったんです。当時コンテンツマーケティングという言葉が流行っているのか廃れているのかわからないような状況のなかで、コンテンツマーケティングを軸としたサブスクモデルのビジネスを作ろうということで、ログリーともう1社でジョイントベンチャーを作ってそこの取締役を務めました。

千葉

いいですね。未経験の業界に来てIPOを経験されて取締役までいくというのが、すごいストーリーだと思います。まさにのし上がった感がありますよね。

企業のなかで切磋琢磨する自分が好き

千葉

僕はログリーにいた頃の三浦さんを知っていますが、「どこの会社所属の三浦さん」というより「これをやっている三浦さん」というように、個人での活動が定着している印象を受けました。

三浦さん

そうですね。ログリーにいた頃から、私は個人でコミュニティ運営をしていました。ニンニクが好きでセルフブランディングを重ね、Instagramでニンニクに関する情報発信をしたり、飲食店と協力してイベントを企画したりしていたんです。ほかにも、コロナ禍に入ってzoomが流行ってからは、オンラインの「スナック愛」を3年間ほぼ毎月開催していました。

千葉

それだけ個人ブランディングができていれば、独立する可能性もゼロではなかったと思うんです。それでも独立せず、次の会社に転職した理由を教えていただけますか?

三浦さん

おっしゃるとおり、独立したいと思った時期もありました。せっかくだから好きなものを軸にしようと考えたとき、ニンニクをビジネスにするのはまだ早いし市場もわからないので、まだ趣味でいいかと思ったんです。イベントの企画運営も戦略的に考えればマネタイズできるため、それで売っていくのもありかと考えました。

でも、私は意外にも企業のなかで切磋琢磨している自分のほうが好きだと思ったんです。だからこそ、独立の道は残しておこうと考えて転職したんですよね。

千葉

ありがとうございます。いろいろな挑戦をしてきた三浦さんだからこそ、企業のなかで切磋琢磨する自分が好きだとわかったのでしょうね。

キャリアを重ねたからこそ、個人の経験と仕事の経験が一致していく

千葉

ログリーで働き子会社で取締役を務めたあとは、どちらに転職されたのでしょうか?

三浦さん

2021年に転職したのは、株式会社ナノベーションというマーケティングのカンファレンスやメディアを運営している会社です。イベントとなると私の出番かなという想いもあり、イベントの運営進行を行っていました。ほかにもマーケティングメディアの編集や教育プログラムも実施していましたし、マーケティング関連の塾の進行なども全般的にやっていましたね。

千葉

2021年だとコロナ禍の真っ只中ですし、オンラインイベントで結構苦労されたのではないでしょうか?

三浦さん

そうですね。イベントで現地に大量の人を集めることができなくなり、むしろ緊急事態宣言で家から出るなという状態だったので、苦労はしました。オンラインでいかに集客して運営できるかが求められたんですが、とはいえ私はオンラインで「スナック愛」を開催していて配信自体も慣れていないわけではなかったんですよね。イベントの運営自体は大変でしたが、オンラインでどうすれば皆に伝わるか、参加して有意義な時間が作れるかという思考には、すぐに切り替えられたと思います。

千葉

ありがとうございます。ご自身の経験と仕事の経験が一致していく感覚というのは、とてもいいですね。キャリアを重ねたからこそ、得られるものなのかなと思います。

ドローンで物を運ぶ未来を、もっと描きたい

千葉

現在働いていらっしゃる会社についても、お聞かせいただけますか?

三浦さん

現在は、株式会社NEXT DELIVERYというドローンを使った配送サービスを提供している会社で働いています。入社のきっかけは、人づての紹介でした。今年は「不惑」の40歳になる年ですが、転職先の候補としてNEXT DELIVERYのほかにもう1社人材系の会社があり、1か月くらいめちゃめちゃ悩んだんです。長く勤めるならどちらの業界がいいのか、伸びしろはどうなのか、自分のやりたいことは何なのかというのをすごく見つめ直しました。

最終的には、自分が働いて楽しくてたまらないほうを選びたいという考えに至りました。ドローン業界は今飛び込まないと2〜3年後同じように声がかかるかわからないし、絶対こっちのほうがおもしろいだろうと思って入社を決めたんです。

NEXT DELIVERYを紹介してくださったのは、マーケティング界隈の有名な方です。おもしろいことをしているから会ってみなよと社長を紹介していただき、話したときに熱量が半端ないなと感じました。未来に向かってビジョンを掲げて話ができる人と仕事がしたいと私は考えているので、ここで働けば絶対に楽しいだろうなと思って決めましたね。

千葉

ありがとうございます。人づてで紹介してもらったというのが、やはりご自身が積み上げてきたキャリアによるもので素晴らしいと感じました。

別の会社で取締役を経験されたことがあって、その後これから成長していく業界に飛び込んでいくところが印象的ですが、三浦さんもご自身がチャレンジする人物と認識されているのでしょうか?

三浦さん

そうですね。新しく組織を作っていくところに注力している気がします。

自分と周りの人で何が作れるかを考えて、チーム全体で足並みを揃えて進んでいけるようにする。仕事も組織もチームも、どんどん作り変えて大きくしていくのが好きなのかなと思います。

千葉

ありがとうございます。それでは、現在の仕事内容や読者の方に伝えたいメッセージをお願いします。

三浦さん

我々は現在、5つの自治体でドローン配送サービスを提供しています。高齢化が進み人口が減って過疎化していく地域では、物が届かない時間帯や曜日が確実に出てきます。だからこそ、省人化してドローンで物を運ぶという未来を、もっともっと描いて実装していけたらなと思いますね。そのために全国飛び回って一緒に仕事をしてくれる人を大募集中です。

また、千葉さんが子どもにまつわる事業を進めていらっしゃいますが、我々はドローンが飛んでいるのが当たり前だと思う「ドローンネイティブ世代」の子どもたちをどんどん増やしていきたいと考えています。ドローンの便利さをもっと定着させたいので、これからもドローンに関して皆さんと多く語っていきたいです。本日はありがとうございました。

千葉

ありがとうございます。三浦さんはさまざまな業界に飛び込んでキャリアを積み重ねてこられましたが、そのなかで転機となる言葉を受け取り、経験を活かせる転職先に出会うなど、挑戦したからこそご自身の強みを見出せているんだという印象を受けました。

未経験業界に飛び込んでいくことの重要性にも改めて気づかされたので、同年代の皆様の参考にもなるのではないかと思います。三浦さん、本日はありがとうございました。

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